土壌汚染調査について

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土壌汚染調査のこと、知っていますか?
~段階をふんだ適正な調査を~

「土壌汚染」という言葉は、環境問題として耳にすることも多いでしょう。しかし、土壌汚染はどのようにして起きるのか、またどのように調査するのかといったことまでは知らない方がほとんどかと思います。こちらでは、東京・神奈川で土壌汚染調査・土壌汚染対策工事・建屋解体等を行うイズミ環境サービスが、土壌汚染や土壌汚染調査についてくわしくご紹介します。

土壌汚染とは

土壌汚染とは

土壌汚染とは、有害物質によって土壌が汚染されることを指します。主な原因に挙げられるのは、工場や施設で使用された有害な化学物質や排水などの漏洩や、廃棄物の埋め立てなどです。

また、人為的なものだけでなく自然由来の汚染もあります。その原因となる物質はヒ素や鉛、フッ素、水銀、六価クロムなど。つまり、どの土地であっても土壌汚染のリスクはあると言えます。さらに、土壌に浸透した汚染物質は地下水に入り込み、周辺環境や人体にも悪影響をおよぼす可能性が考えられます。

土壌汚染調査から対策までの流れ

土壌汚染調査から対策までの流れ

正しい結果を得るため、土地汚染調査は複数のフェーズを経て進められます。調査の結果汚染が確認された場合、汚染土壌を浄化するなどの対策工事が必要になる事もあります。こちらでは、土壌汚染調査から対策までの流れをご紹介します。

フェーズ1 土地の履歴などの調査

フェーズ1 土地の履歴などの調査

その土地が、過去にどのように使われてきたのかを調べる調査です。そこにあった工場や施設で使用されてきた可能性がある特定有害物質の種類を特定し、その土地の汚染のリスクを評価するのが目的です。具体的には、以下のような書類や情報を集めて行います。

  • 登記簿謄本:土地登記簿、建物登記簿
  • 住宅地図、空中写真、地形図(公的資料、市販の資料)
  • 届出書類
  • 現地調査、聞き取り調査 など

このフェーズでは土の採取などは実施しません。あくまでも書類上の調査です。

フェーズ2 表土調査・表層ガス調査

次に行うのは、その土地の表層部分に汚染が起きていないかを調べる調査です。調査には主に重金属類、農薬類を対象とする「表土調査」と、揮発性有機化合物を対象とする「表層ガス調査」の2種類があります。この調査により土壌汚染の有無を判断し、汚染物質を特定します。

【表土調査】

【表土調査】

表土試料を採取し、第二種・第三種特定有害物質を分析する調査です。アスファルトなどの被覆部がある場合は除去して実施します。

対象物質は「重金属類」「農薬類」です。土地売買に伴う調査や、残土処分にあたって行う自主調査の際にもよく実施されます。汚染のおそれが多い土地の場合には、汚染物質の使用範囲、地下槽等の底面部の試料採取を実施します。

【表層ガス調査】

【表層ガス調査】

地表から深度1mの孔をあけ、そこに土壌ガスを吸引するための管を入れて地中のガスを採取し、測定する調査です。

ガソリンスタンドやクリーニング工場等などで使用される第一種特定有害物質、揮発性有機化合物(VOC系)が対象であり、その揮発性の高さを利用して行います。こちらも汚染のおそれが多い場合には、採取箇所を増やして実施します。

特定有害物質について
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フェーズ3 詳細調査(ボーリング調査)

フェーズ2 において、汚染が基準値を超過して検出された場合に実施する調査です。 深度方向調査によって深層部の汚染状況を確認し、溶出量基準値を超過している物質 の調査に対しては、土壌とは別に地下水を採取し分析を行います。

【深度方向調査(土壌汚染詳細調査)】

【深度方向調査(土壌汚染詳細調査)】

原則として、地表から深度10mまでの土壌又は地下水試料を採取し、フェーズ2 にて
特定された汚染物質に対して深層部の汚染状況を調べる調査です。但し、帯水層の底
面が10m以内に認められた場合は、その底面までの調査になります。

特定有害物質について
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対象物質および環境基準値表

※表は左右にスクロールして確認することができます

特定有害物質(法第2条) 指定基準 第二溶出量基準
<直接摂取によるリスク> <地下水等の摂取によるリスク>
土壤含有量基準 土壤溶出量基準
四塩化炭素
1
種特定有害物質
揮発性有機化合物 0.002mg/L以下 0.02mg/L以下
1.2-ジクロ
ロエタン
0.004mg/L以下 0.04mg/L以下
1.1-ジクロ
ロエチレン
0.1mg/L以下 1.0mg/L以下
1.2-ジクロ
ロエチレン
0.04mg/L以下 0.4mg/L以下
1.3-ジクロ
ロプロベン
0.002mg/L以下 0.02mg/L以下
ジクロロメタン 0.02mg/L以下 0.2mg/L以下
テトラクロ
ロエチレン
0.01mg/L以下 0.1mg/L以下
1.1.1-トリク
ロロエタン
1mg/L以下 3mg/L以下
1.1.2-トリク
ロロエタン
0.006mg/L以下 0.06mg/L以下
トリクロ
ロエチレン
0.01mg/L以下 0.1mg/L以下
ベンゼン 0.01mg/L以下 0.1mg/L以下
クロロエチレン 0.002mg/L以下 0.02mg/L以下
カドミウム
2
種特定有害物質
重金属等 土壌1kgにつき45mg以下 0.003mg/L以下 0.09mg/L以下
六価クロム 土壌1kgにつき250mg以下 0.05mg/L以下 1.5mg/L以下
シアン (遊離シアン) 50mg以下 検出されないこと 1.0mg/L以下
水銀 土壌1kgにつき15mg以下 0.0005mg/L以下 0.005mg/L以下
アルキル水銀 検出されないこと 検出されないこと
セレン 土壌1kgにつき150mg以下 0.01mg/L以下 0.3mg/L以下
土壌1kgにつき150mg以下 0.01mg/L以下 0.3mg/L以下
砒素 土壌1kgにつき150mg以下 0.01mg/L以下 0.3mg/L以下
ふっ素 土壌1kgにつき4000mg以下 0.8mg/L以下 24mg/L以下
ほう素 土壌1kgにつき4000mg以下 1mg/L以下 30mg/L以下
シマジン
3
種特定有害物質
農藥等 0.003mg/L以下 0.03mg/L以下
チウラム 0.006mg/L以下 0.06mg/L以下
チオベンカルプ 0.02mg/L以下 0.2mg/L以下
PCB 検出されないこと 0.003mg/L以下
有機りん 検出されないこと 1mg/L以下

※上記表中の緑枠の物質については、 2021年4月1日より土壌環境基準が見直されました。

フェーズ4 建物の解体(必要な場合)

フェーズ4 建物の解体(必要な場合)

イズミ環境サービスでは土壌汚染調査に加え、建物解体除去工事、対策工事を一貫して対応しております。土壌汚染が確認された後、浄化工事業者、解体業者を探す必要はありません。どうぞ安心してお任せください。

建物解体除去工事について
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フェーズ5 土壌汚染対策工事

フェーズ5 土壌汚染対策工事

土壌汚染調査によって汚染が確認された場合、必要に応じて土壌汚染対策工事を行います。建物がある場合には、更地にして工事ができる状態にして実施します。

工事の内容は「重金属類などの土壌汚染対策」「揮発性有機化合物(VOC)汚染対策」「油汚染対策」など、調査結果に応じて適切な土壌汚染対策工事を実施します。

土壌汚染対策工事について
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土壌汚染調査ならイズミ環境サービスにお任せください!

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土壌汚染調査・土壌汚染対策工事は、いくつかのフェーズをふんで進めていくことが大切です。土壌汚染調査を行う会社の中には、調査のみを実施するところも少なくありませ.ん。その点当社では、調査から建物の解体、土壌汚染対策工事を一貫して行うことが可能です。どうぞ安心してお任せください。

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